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気になる本とモノ

読書した本や気になるモノの記録です。 あらすじとお気に入りの言葉をまとめる メモブログなのでネタバレあります。

   2025

0412
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   2007

0629

評価 ☆☆☆ 柳生慎吾 NHK出版
ガーデニングで仕事が分かる度 ☆☆☆

NHKのガーデニングの番組
「きょうの園芸」で司会をしている柳生真吾さん。
その柳生さんが25人の自然を愛する人と
対談した記録をまとめています。
自然との付き合い方はいろいろあるんですね。

◆「柳生真吾と25人の達人」のあらすじ

「園芸の達人」
「ものづくりの達人」
「美の達人」
「自然と遊ぶ達人」
と分かれて紹介されています。
「きょうの園芸」開始時から登場している江尻光一さんや
ベランダーのいとうせいこうが登場する
「園芸の達人」が一番読み応えがありますが、
2章以降もなかなか楽しめます。
映画監督の宮崎吾朗さんとか、
野口健さんとか有名人も多いんですが、
柳生さんが昔から知っている人との対話の方が
リラックスして深い話が出ているように感じます。

◆「柳生真吾と25人の達人」の気になる言葉

25 年とってくると、自分は人生であと何回サクラが見られるんだって思う。あれはカウントダウン装置なんだよ

45 鉢植えで一つずつ育てるよりも、寄せ植えにしたほうが競争し合うからずっと成長がいいんだよ

50 葉緑素は定着しないんです。だから、緑色を出すときは必ず、黄色と藍の二色をかけて染めるんです。

71 マツほど広範囲に見られる植物は、あまりない。

87 春の山菜の独特の苦味は、冬から春になって体が変化をするための起爆剤になるんだそうです。-中東久雄

90 シラカバがあると林が明るくなりますね 那波多目功一

97 夏は葉っぱに水分がたくさんあるからモサモサした音ですが、秋が近づくにつれサワサワと聞えてくる。水気がなくなって、乾いた音になるんです。-冬になるともっと水分がなくなて、カラカラした音になる。-柳生真吾さん。八ヶ岳のふもとはこういう感じらしいです。

114 タバコは男性用コロンに欠くべからざるものなんです。

117 バラ、ジャスミン、ドイツスズラン、ライラック、スミレ、ガーデニア(クチナシ)の香りを「六大花香」と言います-中村祥二

183 まわりの都合に合わせて生きていくには、人生はもったいなさすぎる。-秋山豊寛さん

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   2007

0628

評価 ☆☆☆ 唯川恵 マガジンハウス
米倉涼子さんに期待度 ☆☆☆

米倉涼子さんと高岡早紀さんが競演する
ドラマ「肩ごしの恋人」の原作。
恋に生きるるり子と
芯がある生き方をする萌という対照的な2人を軸に、
さまざまな男性がかかわっていく話です。
若い男の子、同世代の男、そしてゲイと
色んな男性が出てくるところはドラマ向きの本ですね。
一番のキーマンは、新宿二丁目のバーの文ちゃん。
女の話も男の話も分かる、という存在感を
どう生かせるか、期待しています。

◆「肩ごしの恋人」のあらすじ
三度目の結婚をした室野るり子(旧姓・青木)と、幼馴染の早坂萌。
実はるり子の夫、室野信之は萌の元恋人だった。
しかし、るり子の結婚式で、るり子と付き合いながら、
るり子以外の女性と結婚した柿崎祐介と出会い、
付き合うようになった。
しかし、会社のアルバイトに来ていた少年、秋山崇が
実は家出と分かり、一時家に預かる。
実家に帰った、と思っていた崇と
新宿二丁目の文ちゃんのバーであった萌は
結局、崇を引き取ることになる。
妻と離婚話が進む柿崎との付き合いが深まる萌の元には、
さらに、信之とうまくいかないるり子も転がり込むが、
萌も会社の方針に疑問を抱いて無職に。
萌は二丁目の男性専門誌の書店でバイト、
るり子も離婚するが、もはや受付など日が当たる職場は無理、
という現実を認めて青果市場で働くことに。
そして、崇も自宅に帰り、英国進学を決める。
崇が旅立ちを告げた後、
萌は柿崎とも別れを決意する。
実は、崇の子を妊娠していたからで、
萌とるり子は2人でまた歩んでいくことを決める。

◆「肩ごしの恋人」の気になる言葉
26 私は鮫科の女なんだと思う 鮫って、常に泳いでいないと死んでしまうんだって。私も常に愛に翻弄されてないと生きてゆけないのよ
39 若い女は嫌いじゃない。けれど若さを武器にしたり、被害者になる知恵をつけた女は大嫌いだ
61 ひとりの食事は、食べ方を下品にする
83 女の子に人気があって、男の子に全然モテない女の子が、世の中でいちばん不幸なの
87 おたくはダンナを愛してるんじゃなくて、結婚を愛してるんだ
203 あなたの場合、離婚のことよりも、結婚そのものについてもっと考えた方がいいんじゃないかしら
211 ついさっきまで人生は何度もリセットできると踏んでいた。
216 攻撃するしか自分を守る方法を知らないのは馬鹿のやることだ。

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   2007

0627
評価 ☆☆☆ 島村木綿子作 菊池恭子絵 国土社
楽しめる課題図書度 ☆☆☆☆

これも2007年の青少年読書感想文全国コンクール
の5・6年生の課題図書です。
ファンタジーのようなほのぼのとした山暮らしが
のどかに綴られています。
美しい自然描写もあるし、
意外な出会いも満ち溢れていて、
宮沢賢治や新美南吉のような
動物たちの楽しみが満ちている本でした。

◆「七草小屋のふしぎなわすれもの」のあらすじ
七草ヶ岳の途中にある七草小屋で
大学卒業後、働き始めた今井草介さんは、
小屋に残された不思議な忘れ物を手にして、
山の動物たちと意外な交流を深めます。
目覚まし時計を欲しがったアナグマ、
がさぐるまを持った風の管理人、
吹雪の時に出会った懐かしい二人の子どもには
毛布をかけてあげます。
さらに、動物を冬眠から目覚めさせるオカリナ、
動物が人間になれる月の光の結晶、
台地に眠る土地の記憶を目覚めさせるタカラガイ…
小さなわすれものが自然の美しさにつながる、
というアイデアがとても不思議です。

◆「七草小屋のふしぎなわすれもの」の気になる言葉
6 
ダケカンバがわずかにのこった黄色い葉っぱを、チョウのように空へ飛ばしています。
小屋の出入り口のわきにあるドウダンツツジも、すっかり葉を散らして、根もとを真っ赤に染めていました。
…こういう鮮やかな自然の描写も楽しめる本でした
46 わっしは、このあたりの風のことをいっさいまかされとる、風の管理人ですじゃ。
145 波の音と、潮の香りが、いっきに草介をつつみます。…タカラガイで山の中に海が現れる場面。
ラストらしい盛り上がりですね。

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   2007

0626
平和の種をまく ボスニアの少女エミナ
評価 ☆☆☆ 大塚敦子 岩崎書店
コミュニティ・ガーデンが分かる度 ☆☆☆☆☆

2007年の青少年読書感想文全国コンクール
の5・6年生の課題図書です。
小学5、6年生向けですが、
これだけの薄さながらも
中身は重いですね。
ボスニアの戦乱の最中に、
生まれた少女エミナが
コミュニティ・ガーデンという
“市民農園”のような畑を通じて、
交流を深めていく過程が紹介されています。

◆「平和の種をまく」の感想
ボスニアを舞台にした本は昨年の課題図書
「オシムの言葉」以来です。
皮肉な言い回しで人気を得ているオシム監督と
美しい景色をまじえたエミナ。
ボスニアの内乱状態と今の平和の大切さが、
写真で感覚的に分かるのが、
「平和の種をまく」の良さでしょうか。

◆「平和の種をまく」のあらすじ
ボスニア・ヘルツェゴビナに住むボスニアクの
小学5年生の女の子、エミナ。
家族で住む家は戦争で壊されたため、
建て直し中です。
でも、直しているのは国全体で、
コミュニティ・ガーデンという畑で
食糧を作り、地域の人との交流も深めています。
畑でであった人には、家族を戦争で失った人が
たくさんいます。
でも、エミナはかつては敵の民族だった
セルビア人の少女ナダと友だちになりました。

◆「平和の種をまく」の気になる言葉
14 コミュニティ・ガーデンというのは、みんながそれぞれ割り当てられた
区画を耕す、共同農園みたいなもの。
29 ふつうの人は、だれも、戦争なんかしたくなかったのに。
31 地雷原で地雷を踏んで血まみれになっている靴。「自由につくってみて」と粘土を渡されて、エルディンがつくった。…カラフルな粘土でつくられた悲しい粘土細工です。
41 戦争で心や身体に障害を負った人々へのワークセラピー…コミュニティ・ガーデンの目的として

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   2007

0625

評価 ☆☆☆  臼井由妃 KKベストセラーズ
映画が楽しみ度 ☆☆☆☆

妻夫木聡さん主演で
映画化された小説「憑神」。
幕末の江戸を舞台に、
奇妙な3人の神様に振り回される、
現実離れしたおかしみがある本です。

◆「憑神」の感想
下級武士のプライドが伏線になりつつ、
ユーモラスな神様が一番の楽しみでした。
大商店の旦那にしか見えない貧乏神、
力士の姿の疫病神、
そして、童姿の死神と
段々きついレベルになってくるのに、
なぜか憎めない神様でした。

◆「憑神」のあらすじ
 下級武士ながら将軍の身代わりとなる
 御徒士という身分に誇りを持つ別所彦四郎。
 しかし、婿に入った家から追い出され、
 貧乏無職のどん底で酔った夜、
 出世の神様がいるという祠とよく似た
 三巡稲荷という祠に祈ってしまいます。
 実はそれこそ憑神の祠だった。
 三巡という名前のとおり、
 三度現れてきたのが
 貧乏神、疫病神、そして死神。
 曲者ぞろいの神様ばかりだが、
 彦四郎の心意気に触れて、
 たたる相手をすり替えて乗り切ります。
 しかし、ついに倒幕直前のピンチの時、
 彦四郎は将軍の代わりとなってしまいます。
 これもまた出世の一つの姿でした。

◆「憑神」の気になる言葉
47 大番、書院番、小姓組番、新番、小十人組 いわゆる五番方と称する武役の住まう町である
  →東京の「番町」の由来が分かりました。
51 武士であり御家人である限り、馬鹿はおたがいさまでござる
87 神々の間では銭金なるものはどうでもよいものとされているのでございますよ
   一番、憑神らしいセリフですね
235 世の中、凶事が吉と伝わることはあっても、吉事が凶と伝わるはずがない。すなわち京の噂に疑いようはなかった。

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