気になる本とモノ
2007
鴨川ホルモー
評価☆☆☆ 万城目学 産業編集センター
「ホルモー」って何?
という疑問に引きずられながら読んでいくと、
京都の(ちょっと奇妙な)大学生達の
青春に引き込まれてしまいます。
ビートルズのジャケットをパロディした
京都らしい表紙も楽しいんですが、
中身もなかなかの曲者で、笑えました。
チョンマゲの謎もしっかり分かるし。
舞台は京都大学。
著者の出身大学でもありますし、
ミステリ作家も最近は輩出している学校。
直木賞候補になっている「鹿男あをによし」も
ぜひ読みたくなりました。
あ、ホルモーってのは、ある競技なんですが、
それはネタバレなので、下のあらすじでどうぞ。
◆「鴨川ホルモー」のあらすじ
葵祭のアルバイトで誘われた謎のサークル「京都大学青竜会」。
美しい鼻の持ち主、早良京子に気を奪われ、
入会してしまった主人公、安倍と高村。
2年に1度の入会者勧誘やピッタリ10人の人数。
実は、一人100匹計1000匹のオニを使った
対抗競技こそ、「ホルモー」だったのです。
京都産業大学玄武組、立命館大学白虎隊、
龍谷大学フェニックス、そして京都大学青竜会が
繰り広げるオニの戦いのサークル。
しかし、安倍は早良とのもつれから、
50年ぶりの17条を発動し、サークルを分割。
5人1組のチームは、安倍と高村、双子の兄弟、
そして、黒ぶちメガネの楠木ふみだったが、
十七条の発動の代償か、鬼達の悪業が見えるようになる。
この代償から解放されるには、優勝しかない。
新生した「京都大学青竜会ブルース」は
諸葛孔明と言われる名軍師、楠木の活躍で
ついに最後の戦い、早良と芦屋たちの戦いに臨みましたが、
全滅した芦屋は「ホルモー」の叫びを拒否するが、
安倍の機転で、どうにかクリアします。
◆「鴨川ホルモー」の気になる言葉
72 “鬼”は“穏”が訛ったもので、隠れて姿を現さないものという意味からきているんだって、
239 濡れたメガネを手に握りしめ、楠木ふみは俺を睨みつけた…楠さんとの青春です
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