気になる本とモノ
2007
評価 ☆☆☆ 唯川恵 マガジンハウス
米倉涼子さんに期待度 ☆☆☆
米倉涼子さんと高岡早紀さんが競演する
ドラマ「肩ごしの恋人」の原作。
恋に生きるるり子と
芯がある生き方をする萌という対照的な2人を軸に、
さまざまな男性がかかわっていく話です。
若い男の子、同世代の男、そしてゲイと
色んな男性が出てくるところはドラマ向きの本ですね。
一番のキーマンは、新宿二丁目のバーの文ちゃん。
女の話も男の話も分かる、という存在感を
どう生かせるか、期待しています。
◆「肩ごしの恋人」のあらすじ
三度目の結婚をした室野るり子(旧姓・青木)と、幼馴染の早坂萌。
実はるり子の夫、室野信之は萌の元恋人だった。
しかし、るり子の結婚式で、るり子と付き合いながら、
るり子以外の女性と結婚した柿崎祐介と出会い、
付き合うようになった。
しかし、会社のアルバイトに来ていた少年、秋山崇が
実は家出と分かり、一時家に預かる。
実家に帰った、と思っていた崇と
新宿二丁目の文ちゃんのバーであった萌は
結局、崇を引き取ることになる。
妻と離婚話が進む柿崎との付き合いが深まる萌の元には、
さらに、信之とうまくいかないるり子も転がり込むが、
萌も会社の方針に疑問を抱いて無職に。
萌は二丁目の男性専門誌の書店でバイト、
るり子も離婚するが、もはや受付など日が当たる職場は無理、
という現実を認めて青果市場で働くことに。
そして、崇も自宅に帰り、英国進学を決める。
崇が旅立ちを告げた後、
萌は柿崎とも別れを決意する。
実は、崇の子を妊娠していたからで、
萌とるり子は2人でまた歩んでいくことを決める。
◆「肩ごしの恋人」の気になる言葉
26 私は鮫科の女なんだと思う 鮫って、常に泳いでいないと死んでしまうんだって。私も常に愛に翻弄されてないと生きてゆけないのよ
39 若い女は嫌いじゃない。けれど若さを武器にしたり、被害者になる知恵をつけた女は大嫌いだ
61 ひとりの食事は、食べ方を下品にする
83 女の子に人気があって、男の子に全然モテない女の子が、世の中でいちばん不幸なの
87 おたくはダンナを愛してるんじゃなくて、結婚を愛してるんだ
203 あなたの場合、離婚のことよりも、結婚そのものについてもっと考えた方がいいんじゃないかしら
211 ついさっきまで人生は何度もリセットできると踏んでいた。
216 攻撃するしか自分を守る方法を知らないのは馬鹿のやることだ。
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