気になる本とモノ
2007
折形レッスン―美しい日本の包み方
評価☆☆☆ 山根一城 文化出版局
折り紙ではなくて、折形。
室町時代から始まって
武家で物やお金を贈るときに、
紙で折り包む方法だそうです。
この折形を平成の暮らしにあった
新しいアレンジを加えたのがこの
「折形レッスン-美しい日本の包み方」。
ラッピングとは一味違った印象になります。
お茶席の懐紙からはじまって、
熨斗、箸包みとさまざまあります。
紙だけでこんなに素敵な包み方が
できるんですね。
個性的な贈り物を考えているとき、
贈り物にちょっと工夫をしたいときに
便利な本ですね。
◆「折形レッスン」のあらすじ
基本的な折り方を紹介した後、
具体的な折り方を図解つきで紹介しています。
折り紙の本のように、
谷折り、山折りの仕方を図入りで紹介。
完成図の写真+折り方図という構成で
本、チケット、扇、ポストカード
シャンパーニュ、ピアス、
紙幣、祝儀袋と箸包みなどなど
いろんな種類を包む降り方を紹介しています。
茶杓包み、茶缶包み、紙幣包み、
茶巾包み、万葉包み、草花包みと名前も素敵です。
あ、紙を準備しておりながら読むのが正しい読み方ですね。
◆「折形レッスン」の気になる言葉
10 折形の折上りは右前が基本です 合せ目の右側が上になっていれば、贈る相手(右利き)が右手で開けやすいからです
30 紙幣を包むなら、金額に見合った折形で贈るのがスマートです。 紙幣包みの場合、中身の多少と目的により紙の種類(紙の格)を特に意識して使い分けましょう。
34 太陽の方向、左上に向かう線を強調するのが吉。
40 箸包み3種類 お店で使えますね
75 公家社会が絹の布とひもを使って贈り物を包んだのに対して、武家では和紙と紙を縒って作ったひもに水のりを引いた水引を使って贈り物を包みました。
78 最も位の高い人に物や金銭を贈るときには手漉きの檀紙を使います
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