気になる本とモノ
2007
カシオペアの丘で
感想☆☆☆☆☆ 重松清 講談社
カシオペアの丘、は
4人の幼馴染が将来の夢をちかった場所。
紅一点のミッチョ、
街の有力者の御曹司のシュン、
しっかりもののトシ
お調子者のユウ。
北海道を舞台に、
4人の幼馴染の30年後が
紹介されています。
モデルの街は、破綻で有名になった夕張でしょうか。
ユウがとってもいい味を出していて、
かなり泣かせる話になっていて。
幼馴染の友情っていいなあ。
◆「カシオペアの丘で」のあらすじ
元は炭鉱の町だった北海道・北都は、
炭鉱の犠牲者を慰霊する
北都観音が街を見下ろす街だった。
30年前に、4人の幼馴染が「いつか遊園地に」
と誓ったカシオペアの丘には、
本当に遊園地ができていた。
園長は車椅子になったトシで、
ミッチはトシと結婚していた。
一方で、炭鉱の町を支配していた“倉田”を嫌った
シュンは東京に出て、街を去っていた。
そして、ユウも東京でテレビの仕事に。
しかし、40歳を前にしてシュンはガンにかかっていた。
シュンは妻の恵理と息子の哲生をつれて、
30年ぶりに北都に帰郷する…。
大学時代を共に東京で過ごしたミッチとのこと、
炭鉱の火事で救助に向かったトシの父を見殺しにした
倉田の総帥、倉田千太郎との確執など、
秘められた思いを全て確認するために…
死を目前にした闘病と、
幼馴染との友情という大きな軸の背景に、
「許し」というテーマがある気がします。
街に対して、そして、自分の人生に対して…
◆「カシオペアの丘で」の気になる言葉
27 人間ってさ、人生をやり直すことはできなくても、楽しかった頃に戻ることぐらいはできるよ、絶対に
275 ゆるしを乞うっていうのは、こんなにも悲しいものなんですか
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