気になる本とモノ
読書した本や気になるモノの記録です。
あらすじとお気に入りの言葉をまとめる
メモブログなのでネタバレあります。
2007
楊令伝 1 玄旗の章
評価 ☆☆☆☆☆ 北方謙三 集英社
中国の古典を独自解釈した
19巻続いた北方「水滸伝」。
梁山泊に立てこもった108人の悪漢と
腐敗した宋との戦いを描いた「水滸伝」は
原作と違って、次々と悪漢たちが死んでしまう展開に。
そして、そのまま梁山泊が宋に破れて壊滅する、
という展開では、著者の不満も残ったのでしょう。
「楊令伝」は完全に独自の世界で、
原点に縛られない展開が期待できそうです。
花麒麟など、梁山泊の悪漢たちの子供たちが育つ中、
主人公は、水滸伝19巻の中で、
着実に成長した楊令です。
◆「楊令伝 1 玄旗の章」のあらすじ
拠点だった梁山泊陥落後、
各地に分散していた生き残った悪漢たち。
強烈な武力を持った史進、武松
梁山泊の知略、調達を担った呉用と
生き残った者たちは宋の南部、
太湖の中にある洞庭山に新しい拠点をつくろうとするが、
何かが決定的に欠けている。
一方、宋の北方では、宋の大敵である遼の中で
女真族の金が建国され阿骨打が王になっていた。
幻王という男が、阿骨打の影として動いていると知り、
武松と燕青は金に入り込み、幻王を追う。
そして、ついに出会った幻王こそ、
梁山泊の棟梁、宋江を見取ったはずの楊令だった。
1巻なので、前作からのつなぎで
顔見世という感じですね。
◆「楊令伝 1 玄旗の章」の気になる言葉
150 宋と闘うことによってしか、李立は男であることができない
梁山泊の生き残り、李立によせての一言ですが、
これこそ楊令伝の大きな筋のような印象を持ちました。
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