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気になる本とモノ

読書した本や気になるモノの記録です。 あらすじとお気に入りの言葉をまとめる メモブログなのでネタバレあります。

   2024

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   2007

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評価 ☆☆☆  臼井由妃 KKベストセラーズ
映画が楽しみ度 ☆☆☆☆

妻夫木聡さん主演で
映画化された小説「憑神」。
幕末の江戸を舞台に、
奇妙な3人の神様に振り回される、
現実離れしたおかしみがある本です。

◆「憑神」の感想
下級武士のプライドが伏線になりつつ、
ユーモラスな神様が一番の楽しみでした。
大商店の旦那にしか見えない貧乏神、
力士の姿の疫病神、
そして、童姿の死神と
段々きついレベルになってくるのに、
なぜか憎めない神様でした。

◆「憑神」のあらすじ
 下級武士ながら将軍の身代わりとなる
 御徒士という身分に誇りを持つ別所彦四郎。
 しかし、婿に入った家から追い出され、
 貧乏無職のどん底で酔った夜、
 出世の神様がいるという祠とよく似た
 三巡稲荷という祠に祈ってしまいます。
 実はそれこそ憑神の祠だった。
 三巡という名前のとおり、
 三度現れてきたのが
 貧乏神、疫病神、そして死神。
 曲者ぞろいの神様ばかりだが、
 彦四郎の心意気に触れて、
 たたる相手をすり替えて乗り切ります。
 しかし、ついに倒幕直前のピンチの時、
 彦四郎は将軍の代わりとなってしまいます。
 これもまた出世の一つの姿でした。

◆「憑神」の気になる言葉
47 大番、書院番、小姓組番、新番、小十人組 いわゆる五番方と称する武役の住まう町である
  →東京の「番町」の由来が分かりました。
51 武士であり御家人である限り、馬鹿はおたがいさまでござる
87 神々の間では銭金なるものはどうでもよいものとされているのでございますよ
   一番、憑神らしいセリフですね
235 世の中、凶事が吉と伝わることはあっても、吉事が凶と伝わるはずがない。すなわち京の噂に疑いようはなかった。

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